歯列矯正をしてから唇が閉じない、口が乾燥するといった不調の原因とは?
唇が閉じない、口が乾燥する…歯列矯正に伴う不調とは
歯列矯正は、歯並びを綺麗にするメリットがあるため、大人になっても実践する方も多いのが特徴です。しかし、歯列矯正を行ってから、唇が閉じない、口が乾燥するといった不調を訴える方もいます。
今回は、歯列矯正に伴う不調の原因や対処法について解説していくので、参考にしてみてください。
歯列矯正で発生する不調の原因とは?
歯列矯正により、発生する不調の原因とはどのようなことが考えられるでしょうか。歯列矯正で発生する不調の原因を紹介していきます。
1.矯正器具が邪魔をしている
歯列矯正で発生する唇の閉じにくさは、ワイヤーブラケットなどの矯正器具が邪魔をしている可能性があります。ワイヤーブラケットは、口の中に入れて歯に当てることから、違和感を覚えるのが特徴です。
ワイヤーブラケットが口の開閉時に、唇に当たることで、唇が閉じにくくなり、自然と口が開いてしまうようになります。
矯正器具が邪魔をして唇が閉じにくいことで、口が乾燥して口臭が発生してしまうこともあるので、矯正器具が邪魔をしている場合は、担当の医師に相談することが大切です。
2.歯を抜かない治療で、抜歯症例なのに無理にならべると、前歯が前方に突出して、口唇が閉じにくくなります。非抜歯をで治療を行うと口元はどうなるか?治療前にしっかり確認しておく
必要があります。これは、マウスピース矯正を行っているところに多いようです。 マウスピース矯正は、苦手な動かし方があるので、適応症を見分ける必要があり、マウスピースだけ行っている場合は、無理にマウスピースで可能な方法を選択しがちです。
歯列矯正を行うことで口臭が気になる原因としては、矯正器具による唇の閉じにくさが関係しています。口の中が乾燥してしまうと、虫歯菌などの細菌が繁殖しやすくなってしまい、口臭の原因になるのです。
通常は、唾液が発生することで細菌の繁殖を抑制することができますが、唇が閉じないと口の中が乾燥し、唾液の殺菌効果が薄まってしまいます。
唾液の殺菌効果が薄くなることで、口の中では細菌が繁殖してしまい、口臭が徐々に気になるようになり始めるのです。
3.乾燥や磨き残しによる口臭
歯列矯正の種類にもよりますが、ブラケットなどを装着している場合、食べかすなどが溜まりやすくなってしまい、歯磨きを実施しても綺麗に除去することは難しいのが特徴です。
食べかすなどが溜まってしまうと、口の中で細菌が繁殖する原因になるため、ブラケットなどを装着している場合は、口臭が発生する恐れがあります。
4.矯正器具で口の中が傷つく
矯正器具は口の中に入れて、歯を調整することから、唇や口の中を傷つけてしまう恐れがあります。歯の表面に矯正の装置をつけていると、口の中の粘膜と摩擦を引き起こし、傷や炎症が発生することがあるのです。
そういった細かい傷により、口内炎が発生することから、歯列矯正の際には口臭などの不調が引き起こされることがあります。
歯列矯正による乾燥や口臭予防
歯列矯正を実施することで、口の中が乾燥したり、口臭が気になるといった不調を引き起こすことがあります。そんな時、歯列矯正による乾燥や口臭を予防したい場合、どのような対策を講じることができるのか、詳しい内容を紹介していきましょう。
1.マスクをして水分を摂取する
歯列矯正を行うと、矯正器具の影響で口が開いて乾燥する原因になります。乾燥を予防する方法としては、マスクをして口の中の湿度を一定に保つことが大切です。
また基本的に、口が乾燥するのであれば、水分を摂取することで、口内の乾燥を予防することができるので、こまめに水分補給を行ってください。
2.歯磨きやフロスで口内環境を整える
歯列矯正中は、磨き残しが多くなるケースがほとんどであるため、口臭が気になるようであれば、十分に歯磨きを行う習慣をつけることが大切です。
特に就寝前に歯磨きを行うことは忘れずに、細菌が繁殖しないようにする必要があります。
また歯磨きだけでは、十分に口内環境を整えることができないため、フロスを利用して歯と歯の隙間を磨くようにすることが大切です。
歯列矯正中は丁寧に口内環境を整える
歯列矯正中は、矯正器具の影響により、口臭が発生しやすい環境になってしまいます。そのため、出来るだけ丁寧に口内環境を整えて、口腔内を清潔な状態に保つことが、不調を改善するために重要です